国慶節、中国人が欧州で高級品を買い漁り

世界高級品協会(WLA)が発表した最新の「2012年国慶節連休中国海外消費分析報告書」によると、2012年10月1日から10月7日にかけて、中国人観光客の海外における高級品消費額が約38億5000万ユーロ(約3965億円)に達し、前年の国慶節と比べて14%増となった。これにデータに反映されなかった消費、および高級サービスの消費を加えると、合計で60億ユーロ(約6180億円)に達すると見られる。中国の国慶節連休はすでに、海外高級品市場にとって最も重要な書き入れ時となっている。北京晨報が伝えた。

欧州が再び中国人による「買い漁り」の主戦場となった。同報告書によると、国慶節連休中の中国人観光客の欧州における高級品消費額は、前年同期の19億6000万ユーロから25%増の計24億4000万ユーロ(約2513億円)に達し、同期間中の中国人観光客の消費全体の63%を占めた。世界高級品協会は、「ユーロの対人民元レートが低下しており、多くの中国人消費者が国慶節連休中に、欧州で贅沢品を購入した。2012年の国慶節連休には、欧州高級品市場で近年最高となる短期取引額が記録された」と指摘した。

同報告書によると、中国人の国慶節連休中の海外における高級品消費は、主に「衝動買い」であるという。その購買意欲は中国国内の10倍以上に達し、同じ商品を一度に複数購入するケースが全体の82%以上を占めた。同報告書は、「国慶節連休中に中国人が購入する高級品の内訳を見ていくと、衣料品・革製品が消費全体の約61%を、高級腕時計・アクセサリーが22%を、化粧品・香水等が約17%を占めた」とまとめた。また中国の高級品消費者が若年化のすう勢を示している。同報告書は、「顧客データによると、中国人消費者の年齢は25-45歳の間に集中しており、その他の国家の35-55歳と比べ、平均で10歳若い計算になる」と指摘した。

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